リスでも分かるメンタルコントロール

メンタルコントロールについてのブログです。コメントでの相談も受け付けています

好きなものが、嫌いになった時に読む記事

あなたは好きだったものが

嫌いになったことは

ありますか?

f:id:listart:20180616192108p:plain

例えば

最初は楽しかったのに

つまらなくなってしまったゲーム



昔はファンだったのに

見ててイライラするようになった有名人

などなど



「好きなのに、嫌い」



こういった相反する感情を抱いたとき

すぐ離れるということは難しく



長引く怒りや悲しみから

アンチに変わる人も珍しくありません



今回は好きなものが、嫌いになった時の

メンタルコントロールを考えてみましょう



ーーーーーーーーーー
『アンビバレンス』



そもそも、「好きと嫌い」という

相反する感情が

同時に存在するのは

実は、おかしなことではありません



例えば、家族仲が良くても

家族に不満はあるでしょうし



つまらないゲームでも

暇つぶしにはなるから

よくやるなんてこともあるでしょう



愛と憎しみのような

相反する感情を持つことを

「アンビバレンス」と言い、



「アンビバレンス」は大人になるにつれ

身に付ける、自然なものだと言われています



「良いところも悪いところもあるよね」

と言える人は、何だか大人の余裕といった

感じですよね?




ーーーーーーーーーー
『理想との矛盾』



では、何故

「アンビバレンス」は自然なことなのに

好きなものが嫌いになると

辛くなってしまうのでしょうか?



その辛さの原因は、実は

「嫌い」になった時ではなく

「好き」になった時に、問題があります



アイドルでも、コンテンツでも、コミュニティでも

人は何かに深くハマった時

対象に「自分の理想」を

投影してしまうことがあります



「自分の理想」という極端な好意から

スタートしてしまっているので、

「アンビバレンス」のような

中間的な感情は受け入れられません



「自分の理想」なのだから

完全に「好き」でなければいけないという

義務感が働いてしまっているのです



しかし、

やはり、どこかで自分の思い通りにならなかったり

他人に批判されて

「理想との矛盾」が生じてしまいます



この「矛盾」を受けいられない気持ちこそが

好きなものが、嫌いになる時の

辛さの原因です




ーーーーーーーーーー
『認知的不協和の解消行動』



「矛盾」を抱えた状態を「認知的不協和」と呼び

人はこの状態をとても不快に感じます



好きなものが、理想とかけ離れた時も

認知的不協和を解消する為に

「矛盾」を取り除く、

つまり、行動と思考を合致させる必要があります



具体的には

「対象を絶賛・擁護することで、

理想通りだと自分に言い聞かせる」



もしくは逆に、

「対象を嫌悪・批判することで、

理想とは変わってしまったと自分に言い聞かせる」

のどちらかです



「うるさいぐらい、自分の好きなものを褒める人」

「好きだったものを、昔は良かったのにと批判する人」



どちらも見たことがある

もしくは自分に当てはまる経験が

あるのではないでしょうか?



あれは、周りに言ってるというよりは

自分が納得するように言い聞かせてるのです




ーーーーーーーーーー
『メンタルコントロール



それでは、メンタルコントロールの方法を

考えて見ましょう



好きなものが嫌いになった時の辛さを

早く取り除く

メンタルコントロールです



前述したような

「認知的不協和の解消行動」をとったとしても

そう簡単には辛さは解消されません



嫌いになろうとしても

「自分の理想」を嫌いになることは出来ませんし

「理想との矛盾」から目を逸らすことも、

難しいのです



早く、辛さを取り除く為には

「対象と理想を切り離す」必要があります



過去を思い出してみてください



具体的に何故、好きになったのか

何故、嫌いになったのか

言えますか?



理由はマイナーだったから、周りで話題だったから

割とシンプルなものではないでしょうか?



後は

「好きになろうと思ったから、好きになった」



その気持ちが大きいのではないでしょうか?




よく知らない状態は、あなたの理想の投影が混じって

とても魅力的に感じます



しかし、関わり続ける程、理想とかけ離れるのは

当然のことなのです



あんまりな例えですが

たまに食べるカップラーメンは美味しいのに

食べ続けると嫌になるのと

同じ理屈ですね



あなたが、好きなものが嫌いになってしまうのは

ごく普通なシンプルな理由なのです



だから、理想とかけ離れた対象を嫌いになろう

ということではありません



次は「あなたの理想」を評価して下さい



周りから感じとったものではなく

あなたが生み出した理想です



相当、魅力的なものをイメージできるとしたら

それはあなた自身が持ってる

魅力です



優しさをコミュニティに感じたなら

あなた自身がそういう優しさを

イメージできる人なわけですし



人に魅力を感じたなら

あなたはその魅力を出せる可能性を

自身に秘めてるわけです



そういう風に

「自分の理想」を自分のものとして

評価することで

「対象と理想を切り離す」ことが出来ます



そうなれば、

あなたは好きだったものを

過剰に評価したり、叩いたりせず



「良いところも悪いところもある。でも、それが当たり前だ」と

余裕をもった大人な気持ちで

見れるはずです




ーーーーーーーーー
メンタルコントロールを行ったとしても



やはり、理想を感じていた未練を

乗り越えるのは

容易なことではないと思います



時間をかけて気持ちと折り合いをつける

必要があるでしょう



しかし、逆に言えば時間が解決してくれるのは

確かです



好きなことが嫌になったら、

違うことをするチャンスだと思って

読書でも、音楽でも

別の新しいことに手をつけてみると

良いでしょう