思考をコントロールする方法・前編
今回は「思考をコントロールする方法・前編」です
普段、私達は冷静に考え行動していると思いがちですが
実は思考というのは非常にコントロールが難しく
一度、思考が偏ると
そこから抜け出せなくなる
厄介な性質をもっています
そしてコントロール出来なくなった思考は
ネガティブな感情を引き起こし
やがて鬱へと私達を導きます
何故、こんな性質を持っているのかは分かりませんが
厄介な性質はコントロールできるに越したことはありませんね
今回はまず、思考の偏りよって起こる
抜け出せない思考
「認知の歪み」について話していきます
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「認知の歪み」は
細かく分けると種類が沢山あるのですが
今回は、特に陥りやすいと思う5種類を
紹介していきます
①『義務化』
「~しなければならない」
「~されなければならない」
『義務化』は自分や他人の行動に対して、強い義務感を感じることです
『義務化』は過剰に自分や他人に厳しくあたったり
ささいなことを、深刻に捉えたりしてしまいます
私達は感じる必要もない責任を、勝手に感じてしまっていることがほとんどです
一度、周りをよく見て、相談してみれば
物事はもっと柔軟に解決できるはずです
②『決めつけ』
「私はドジだから、何をやってもダメ」
「あの人は悪人だから、絶対に裏がある」
『決めつけ』は、自分の思い込みやレッテルで物事を判断することです
思い込みを裏付ける為に周りを否定したり、ネガティブな物の見方をするようになります
『決めつけ』の解消には、別のことに目を向け
「決めつけていること」から
距離をとってみることが大切です
③『盲信』
「あの人は素晴らしい人だ」
「こちらは常に正しく、あちらは常に間違っている」
『盲信』は、人や集団を絶対的に正しいと思い、それ以外を悪と考えてしまうことです
攻撃的になったり、周りに期待や妄想を押し付けるようになります
『盲信』は自身の不安やストレスから起きます
一度、一歩引いて、自分が何を必要としているのかを考えてみるのが良いでしょう
④『先読み』
「この人達はあなたを騙そうとしている」
「この人はいずれ失敗して後悔することになる」
『先読み』は将来、失敗すると決めつけることです
『先読み』は慎重というわけではなく
肯定的な意見を否定することが目的で
他者の行動に制限をかけたり
思い通りにならないと怒りやストレスを感じるようになります
否定的な意見をもつのは決して悪いことではありませんが
感情的に意見を押し付けても
誰の為にもなりません
思考を言葉にする際は、受けとる側の気持ちを考えて冷静になることが大切です
⑤『拡大解釈』
「あの人は暴言を吐いていたから、本当は性格が悪い」
「約束を守れなかった。私はダメな人間だ」
『拡大解釈』は一つのことを見て、全てを悪い方に決めつけてしまうことです
レッテル張りや、他人や自分に極端な評価をするようになります
人間は多様な面を持っていること
気分によって振る舞いが変化することを
理解することが大事です
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以上が「認知の歪み」でよく陥りやすいものです
もっと細かく分けることや、増やすことも出来るのですが
基本的にはどれも
「考えにとらわれて、自分や周りが見えてない状態」
であることを分かってもらえれば十分です
「自分の思考を疑うこと」を覚えれば
ネガティブや感情的になっている時に
意識して思考をリセット出来るはずです
次回は「思考をコントロールする方法•後編」として
より具体的な、思考法について触れていきたいと思います